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これは何であるか



ここでは「A4で折れるCDケース」用のテンプレートaiファイルを公開しています。
A4用紙に自分で用意した写真・イラストを印刷し、断裁要らずで折ってケース状に整形することができる折り方とテンプレを、2011年に考えました。

「自作CDをA4用紙で作ったケースで頒布したい!」という時に、どうぞ自由に使っていただけたらと思います。

一応2011年1月現在、「A4 CD 折り紙」で検索して上位100~200件程見て、どなたか公開している折り方と自分が考えた折り方がかぶっていないか確認したのですが、もしどなたかとかぶっていたらごめんなさい。
(というか角と実寸を利用した折り方なので、既に多くの人が考えてるんじゃないかなーとも思います)

折り方など、わかりにくかったらすみません。

A4 CD Cace ver1.1.9 テンプレート

テンプレートダウンロード

■折り方pdf
■イラレ用 テンプレート (Illustrator10)
■Word用 テンプレート (Word2003)

こちらで配布しています。
無料DL可能です。
https://ama-toyao.booth.pm/items/893733

見本

見本オモテ


見本ウラ


こんなかんじです。
<注意1>
この見本画像では折り目をわかりやすくするためにオモテにも線つけてますが、実際に配布物を作る時はオモテの線印刷はないほうがいいです。

<注意2>
ウラのファイルには線と折り順を書きましたが、折り方を覚えればこれらの印刷はいらないと思います。

<注意3>
ジャケット、裏ジャケットとして確保した面以外の面には、CD自身と接地する場所があります。インクジェットなど、接触やこすれでインクが写る印刷を用いる場合は、データ保護のためにこの領域への印字は避けてください。テンプレートファイル内でもその領域は示していますので、参考にしてください。

ワークスペースファイルのサンプル

テンプレートファイルには、このようなワークスペースファイルを同梱しています。
印刷用データのデザインをする時は、ワークスペースの方で正位置で印刷面をデザインして、デザインが完了したら左に45度傾けて、そんでテンプレファイルに持っていくといいと思います。

A4 CD Cace ver1.1.9 折り方

折り目の付け方

A4の紙を用意してください。
まず「折り目を付ける」行為を先に行います。

左下の角を角Aとします。
角Aをちょうど半分にするように折ってください。

こうなる。

そしたらAをBにぴったり重なるように折ってください。

こうなる。

CDの実寸を利用して折りますので、CDを用意してください。
ポケットができるので、そこにCDを入れます。
できるだけ下の角の方に詰めるようにしてください。


これ描いた絵が悪かったんですが(すみません)
本当はもうちょっとCDが上の方に出ます。


CDがぴったり収納できるように、正方形を作るように折ってください。
折り目をしっかり付けてくださいね。

このとき


ケースの向きを変えて、こんなふうに折り始めると思います。


まず右側を折って、こう。


そして最後の折りの時に、「この線」と「この線」がぴったり重なることを、目指してください。

これができたら開いて、元の状態にしてください。

組み立て方



数字の順に折っていってください。
青の破線(たたみ3)は、たたみ2を実行した状態でその線を折ってください。
そうすると「入れ込み4」を入れられそうなポケットができます。

「入れ込み4」は、入れるときにちょっと余計な折り目の汚れができてしまうかもしれないので、丁寧に行ってください。


この形になれば完成です。

A4 CD Case ver1.1.9 開発経緯

そもそも

わたしがこのケースを考えた経緯は、もともと「自作音楽CDの無料配布をしたいと思ったとき、気軽に使用できる紙ケースが欲しかった」ことです。

A4で折れるCDケースを初めて知ったのは、2004年に Double CD Case のページを見たときです。
たいへん感動したのですが、わたしにはうまく折れなかったり、外れてしまったりして、「もっと他の折り方で自分の欲しいケースを作ることはできないかな」と思っていました。

そして、わたしが使いたい「気軽に使えるCDの紙ケース」の条件は
●ジャケット面として、写真や絵を欠けることなく使用できる正方形の面が一面存在すること
●印刷面が紙の片面だけで済むこと
●断裁不要であること
●手順を示した線の印刷がなくても折れること
●CDを包み込む型だとCDを出し入れするたびに紙が疲弊し劣化を加速させるので、CD差込型であること
●糊、テープの補強がなくても崩壊の心配がないこと
という点を満たすものが欲しかったので、それが叶うように考えました。

着手のきっかけについて

2011年に学校で「卒業制作としてなんでもいいからなんかデザイン作品を提出せよ」と言われたことがきっかけで、こうしたものを検討・試行錯誤する時間ができ、これを形にすることができました。
学校には捨ててしまうA4のプリントがたくさんあって、もったいないなあと思っていました。
でも卒業制作を「A4で折れるCDケース」に据えてからは、「いや、どうせ捨てられるしかないのなら、遠慮なく試行できる」と思い、たくさん折って考えました。
家には「あとは捨ててしまうだけのA4用紙」などどいうものはなかったし、新聞の折込チラシはA4じゃないですし、家では机が狭くて気軽に試行することはできなかったので、学校環境は大きな助けになりました。

謝辞

学校の嘱託講師の先生には、特に熱意をもって応援していただき、とても救われました。
「いいものを考えつけたかもしれない!話きいてください!」と話しかけたときに嫌な顔ひとつせずに聞いてくださった先生のおかげで完成に漕ぎ着けたと思います。
ありがとうございました。

履歴

●2004年 - Double CD Case を見て感動
●2011年1月初旬 - 卒業制作のためにA4で折れるCDケースを考えて提出しようと決意
●2011年1月19日 - 試行のすえデザイン決定
●2011年1月28日 - テンプレートai完成、学校に提出(卒業制作)
●2011年2月14日 - http://amat.sakura.ne.jp/case119.html で公開開始
●2012年5月13日 - 公開場所を http://d.hatena.ne.jp/A4CDcase/ に移転
●2018年10月13日 - 公開場所を https://a4cdcase119.blogspot.com/ に移転

全面イラストをあしらう場合の折り方

正方形に全面イラストをあしらう場合、「折り方」で説明している折り方で折り目を付けると、印刷が少しでもずれてしまったときに正方形の中に印刷のない白い部分が見えてしまったりして、かっこわるいものになってしまいます。

なので、イラストの印刷がある場合は、角AとBを合致させる折り方をするのではなく、まずイラストの正方形の四辺に沿って折り目を付け、それから組み立てるといいと思います。
こんなふうに。


CDデータ面との接地領域には気をつけてください

CDを紙で包み込む形なので当然のことなんですが、CDと紙が接触する領域が存在します。
紙の全域を使って自由にデザインすると、CDのデータ面と紙の印字されたインクが接触して移り、データを読み込めなくしてしまうおそれがあります。

以下の画像で薄い茶色で示した部分がその領域にあたります。
インクジェットなど、接触やこすれでインクが写る印刷を用いる場合は、データ保護のためにこの領域への印字は避けてください。


参考までに、レーベル面と接地する領域はこちら。
濃い茶色の領域です。

裏ジャケット面の余白について

家庭用プリンタやコンビニコピーでは必ず紙の端に余白ができます

家庭用プリンタやコンビニコピーを利用する場合、印刷機はそのサイズの紙に対して必ず自動的に余白を作ります。
A4といったらA4全面に印刷できるわけではなく、A4のふちに余白が作られてしまいます。
これは回避できません。

余白の大きさは「A4だったらふち5mm程度」とのことですが、プリンタにもよると思うので、各自必ずテスト印刷をして試してみてください。

この折り方では、紙のふちがジャケット面には来ないようになっているので、ジャケット面は全面自由にデザインできます。
しかし裏ジャケット面(組み立て後のウラ面)には紙のふちが来るようになっているので、その点を考慮してデザインしてください。

また、この余白のため、「ジャケット面と裏ジャケット面すべてを色つきのデザインにしたい」ということはできません。
紙の表と裏すべてに色を塗っても、紙のふちに白枠ができてしまうので、裏ジャケットは必ず印刷付加領域である白い帯ができるものと思ってください。




これをどうしても回避したい場合は以下を参考にしてください。

回避方法: 大きいサイズの紙に印刷してA4に断裁

A4よりも大きなサイズの紙の中でA4用紙のためのスペースをとり、その中でデザインしてください。
そして印刷後にA4に裁断すれば、紙のふちがA4ではないところにくるので、折り紙のふちに余白はできません。

回避方法:印刷所を利用する

印刷所の印刷は、家庭用プリンタやコンビニコピーと違って、A4で注文したらA4全面を印刷領域として使うことができます。
上で挙げた断裁を、印刷所の方でやってくれるからです。
印刷所に提出するデータはA4ぴったりではなく、A4+塗り足しが必要になりますので、家庭用プリンタ用のデータとは勝手が違います。ご留意ください。